「転職時代」自分で働き方を選ぶ時代に?

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「『転職』が当たり前の時代!?」。転職サービス・dodaの編集長の大浦征也氏に聞いた。
転職サービス・dodaが20代~60代の会社員1200人に「転職に関するイメージについて」調査したところ、56.4%が転職をポジティブに捉えていると回答した。
世代別に見ると、特に20代の数値が高く、64.2%が転職をポジティブに捉えている。
ネット上ではこんな意見が見られた。
「優秀な若い人がどんどん転職して辞めていく」
「転職でキャリアアップできるのは実力ある人」
「転職したいが、失敗が怖い」
――この話題について大浦さんのご意見をフリップに書いていただきました。
「キャリアオーナーシップ」です。
あまり聞き慣れない言葉だと思うのですが、まさに自分の人生やキャリアのオーナーになろうということなわけです。
当たり前じゃないかといわれるかも知れませんが、よく考えてみると自分の人生で、特にキャリア、働き方、そこで得られる能力というのは会社が決めてきたのではないかというわけなんです。
シンプルにいえば、会社が人事権を持って、その人のキャリアを決めてきた。しかしこれからの時代、自分自身でキャリアのオーナーシップをとって決めていくことが必要になってきているということだと思います。
そうなると、色々な働き方をしたいという人がライフステージに応じているわけですよね。ひとつの会社のなかで、キャリアを構築できるかということを考えれば、必ずしもそうではない時代になってきている。そうすると転職がひとつの選択肢として当たり前になってくるということなんです。
――ただその分、自分にかかる責任というのが重大なことになってきますよね。
キャリアオーナーシップ、またはキャリア自律のようにいわれますので、自律して自分でキャリアをデザインしていく必要が当然ありますので、いままで会社が決めてくれていたというのはある種、楽だったということです。
それを自分で決めなくてはいけないというのは、転職するかしないかということもそうですし、転職以外の手段で自分なりの“らしさ”や働き方、生き方を選ぶというのは、そう簡単なことではありません。ですので、もしかすると今まで以上に自分自身に向き合うというか、自分の人生を見つめ直すきっかけという意味では、難しくなってきているといえるかもしれません。
――全て自分のせいになるけれども、自分が成長できるということですよね。
基本的には選択肢が多い、やり直しがきくということは非常に良いことだと思います。ですので、まさに難しいとはいいましたが、自分の人生のことをしっかり考えて、夢を描いてといいますか、それを自分で選択していく人が増えるといいなと思います。
【the SOCIAL opinionsより】