三大メガバンク決算 純利益が減益に
三大メガバンクの昨年度の業績が出そろった。3グループとも純利益が、前の年に比べて減益となっている。
三菱UFJフィナンシャル・グループが15日に発表した今年3月までの1年間の純利益は、前の年に比べ、11.8%減少となる8726億円となった。
子会社の三菱UFJニコスのシステムの開発計画の見直しによる損失を計上したことなどが影響している。
一方、みずほフィナンシャルグループの純利益は、店舗の統廃合など構造改革の取り組みによる損失、6954億円を計上した影響で前の期に比べて8割を超す大幅減益となった。
三井住友フィナンシャルグループの純利益も前の年より1%減少の7266億円になるなど、三大メガバンクの決算はいずれも減益となった。
金融業界を巡っては、日銀のマイナス金利政策による副作用や米中貿易摩擦への懸念など、今後も厳しい市場環境が続く見通し。