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日銀“状況に応じ躊躇なく追加緩和を検討”

2019年6月20日 22:41
日銀“状況に応じ躊躇なく追加緩和を検討”

日本銀行は20日、大規模な金融緩和策を維持することを決めた上で、景気や物価の状況に応じて、ちゅうちょなく追加の金融緩和策を検討する考えを示した。

日銀は20日に開いた金融政策決定会合で、短期金利をマイナス0.1%、長期金利を0%程度とするなどの大規模な金融緩和策を維持することを賛成多数で決めた。

また、前回の4月の会合で明確化した超低金利政策の指針についても、「少なくとも2020年春ごろまで維持する」と金融緩和を継続する表現を据え置いた。

その上で、黒田総裁は、物価安定の目標実現が損なわれる事態になれば、「ちゅうちょなく追加緩和を検討する」と強調した。

アメリカでは19日、中央銀行にあたるFRB(=連邦準備制度理事会)は、今後、景気が減速する可能性が高まれば「利下げ」に踏み切る姿勢を示すなど、世界的に金融緩和に傾く中、今後日銀の対応が注目される。