日産が昨年度最大7500億円の赤字 過去最大の見通し

日産自動車は24日、昨年度の連結最終損益が最大で7500億円の赤字となる見通しを発表しました。
業績の悪化を受けた経営改善の取り組みにかかる費用を計上した結果だとしていて、今年2月時点の予想では800億円の赤字にとどまっていました。赤字額は、1999年度の6844億円を上回り、過去最大になる見通しです。
日産のイヴァン・エスピノーサ社長は「当期は大幅な純損失を見込みますが、主な要因は資産の減損損失と、今後の事業安定化に向けたリストラ費用です。私たちは困難な状況に直面していますが、当社には潤沢な財務基盤と強力な商品ラインアップがあります。今後も強い意志を持って、日産の再建に取り組んでいきます」とコメントしています。
日産はアメリカでの販売の不振などが続いていて、トランプ政権による自動車の追加関税の発動で、日本やメキシコからのアメリカへの輸出においても一定の影響を受けるとみられています。