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消費増税まで1週間…値引きや新サービスも

2019年9月24日 18:44
消費増税まで1週間…値引きや新サービスも

消費税率10%への引き上げまであと1週間となった。増税前の買いだめに走る人がいる一方、お店側は、増税後の消費の冷え込みを心配して、大幅値引きや新たなサービスの展開を始めている。

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■8%値引きやポイント還元…お得に買いだめする人も

ディスカウント大手の「ドン・キホーテ」では、店内のあらゆるところに8%値引きの文字。「ドン・キホーテ」では、家電製品やブランド品、日用品などを一斉値引きすることで、増税後も引き続き、消費者の購買意欲を高めたいという。

増税対策で買いだめをしている人も。先月、買いだめした日用品を見せてくれた伴野裕一さんを再び訪ねてみると、この日、シャンプーや歯磨き粉など、約10種類の日用品を買い足していた。押し入れを見せてもらうと…。

伴野裕一さん「入りきれなくなったので、上も整理して収納しました」「軽いのは三段目(一番上)にしていますので、細かいやつが取りやすいようにしています」

買いだめした日用品の量は先月から2倍増え、約40種類。実は、これら全てをQRコード決済など、キャッシュレスで購入していた。カレンダーには「20%還元」など、ポイントが多く付く日に印が。その日を狙って買い物に行くほど、ポイント取得に力を入れている伴野さんは、増税に伴うキャッシュレス決済によるポイント還元をどう感じるのだろうか?

伴野裕一さん「ちょっと5%(還元)だと少ないって感じるかも」「たまってからどうやって使うかっていうのを考えたらいいかもしれませんね」


■「消費増税はチャンス」持ち帰りに力を入れる店も

一方、店内で食べると10%、持ち帰りは8%と税率が変わる「軽減税率」。パンを店内で食べられるイートインとカフェを併設している「ネモ・ベーカリー&カフェ武蔵小山本店」では、客の利便性を考え、増税後の税込み価格を「統一価格」とした。これで、来店客はどこで食べても「支払う金額は同じ」に。一方、店側は消費税を計算するために、会計時に8%と10%、2つの税率を正しく扱えるよう研修をしている。

一方、このタイミングをチャンスと捉える企業も。増税後の持ち帰り需要を見据え、「くら寿司」では、アプリを利用すると持ち帰り用のすしを注文できるサービスを始めた。「持ち帰り用」のメニューからアプリで注文すれば、指定時間に店舗で待ち時間なく、すしを受け取れるというもの。このアプリ導入には、どんな狙いがあるのだろうか?

くら寿司 広報宣伝部・辻明宏さん「(税率8%の)スーパーのおすしとか、そういうところに流れちゃうお客様を取り込めるように。(アプリで)逆にこの機会にお持ち帰りを伸ばしていければいいなと」

消費税の増税まであと1週間。企業の様々な取り組みが増税後の消費低迷を防ぐことができるのだろうか?