パナソニック 半導体事業から撤退へ

パナソニックは赤字が続く半導体事業から撤退する方針を固めた。半導体の開発や製造を手がける子会社を台湾の企業に売却する。
パナソニックの半導体事業は1990年代には主要事業の一つだったが、近年は韓国や台湾の企業に押され低迷していた。加えて、米中貿易摩擦の影響で販売が減少し、事業の継続を断念したという。
かつて日本の半導体は世界の市場を席巻してきたが、大手メーカーが次々と経営破綻や大幅赤字に陥っていて、今回のパナソニックの撤退であらためて厳しい状況が浮き彫りになった形。
パナソニックの津賀社長は先週行われた会見で「赤字事業を撲滅する」としていて、赤字が続く液晶パネル事業からの撤退を決めたばかりだった。