ミニ水筒 100万本大ヒットのワケ

「大は小を兼ねる」そんなことわざすらも覆す…
20代女性「お母さんがくれて持ってるんですけど、めっちゃ使いやすい」
10代女性「便利なんで私も一個ほしい」
その商品が、発売から1年あまりで出荷本数100万本の大ヒット「ポケトル」(ポケトルS・1430円)。“ポケ”ットに入り、簡単に“とり”出せることからつけたという名前通り、スマートフォンとほぼ同じこのコンパクトさ(直径4.5cm、高さ約13cm)。
人気に火をつけたのが――
銀座ロフト マネジャー・長谷川恭子さん「バッグが小型化していること」
若い女性にトレンドの小さなバッグにも楽々入ることだ。
しかし、大ヒットの理由は他にも。私たちは京都にいる生みの親を訪ねた。きっかけは…
デザインワークスエンシェント・小林裕介代表取締役「そもそも(ペットボトルの)500ミリが飲みきれるのか疑問に思って」
自身がペットボトル飲料をよく残してしまう経験から。そこでどうせならとコーヒーカップ1杯分、120ミリリットルと思いきり小さくして、若い女性をターゲットに販売したという。ところが…
小林さん「シニア層、たぶんその中でも女性が多いと思うんですけど」
ニーズは意外な広がりを見せた。
60代女性「持って歩くのにかさばらないじゃないですか」
水筒の重さは120グラム。外出時、荷物を軽くしたい年配の女性のニーズにマッチ。
幅広い層での人気を受け、生活雑貨を扱う「ロフト」では、オリジナルの小型の水筒を販売(スティックステンレスボトル【120ml】1320円)。さらには小さな水筒が付録についた雑誌(「リンネル」2020年2月号増刊1300円 セブンイレブン、セブンネットショッピング限定)が3日で完売するなど、小さいからこそ便利な水筒がますます広がりを見せている。