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人気なのに…国産ウイスキー販売終了相次ぐ

2020年1月14日 18:37
人気なのに…国産ウイスキー販売終了相次ぐ

ニッカウヰスキーの年代物の国産ウイスキーが販売を終了することとなった。ハイボールブームなど国産ウイスキーの人気が高まる中、各メーカーが相次いでウイスキーの販売を終了している。

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東京・上野駅構内にあるバー「HIGHBALL’S うえのステーション」。店の看板メニューがハイボールだという。

本田雄大店長「乾杯もハイボールが最近は多いですね。女性、男性問わず、年齢も関係なく、すべてのお客さまに飲まれていると思います」

今や幅広い世代で人気となっているハイボール。東京・六本木にあるバー「ミズナラ カスク」では、約1500種類のウイスキーがずらりと並ぶ。

篠崎喜好オーナー「非常にハイボール・ウイスキーの需要がまだまだ高まっているかなと」

ハイボール人気もあって、ウイスキーをたしなむ人が増えているという。

国産のウイスキーの出荷量を見ると、2008年からほぼ右肩上がりで増加。2018年は15万リットル以上と、10年前と比べると約2.5倍に増えている。

こうした国産ウイスキーが人気の一方、ニッカウヰスキーは主力となる高級な「竹鶴」のうち「17年」「21年」「25年」とラベルに熟成年数が入った3種類のウイスキーの販売を3月末で終了するという。すでに店にも影響が…。

篠崎喜好オーナー「ストックは少数ではあるのですが、終売となってしまったので、今後、購入するのはずいぶん難しいのかなと」

竹鶴の25年が手に入らない状況だという。主力商品が販売終了となるのはニッカウヰスキーだけではない。2018年、サントリースピリッツも「白州12年」「響17年」の販売を休止。こうした背景にあるのが原酒不足だという。増産するなどして対応はできないのだろうか?

埼玉県秩父市にある酒造会社「ベンチャーウイスキー」。小規模な工場で“クラフトウイスキー”をつくっている。貯蔵庫を見せてもらうと、たるが所狭しと置いてあった。ウイスキーづくりでの難しさについて担当者は次のように話す。

ブランドアンバサダー・吉川由美さん「今、市場で売れているからといって生産量を増やしても、それが出荷されるまでに、3年5年10年っていうふうにかかってきますので、売れている、売れていないに合わせて生産を変えられないっていうのが難しい」

担当者によると、ウイスキーの場合、熟成にかかる期間は最低でも3年。さらに年代物となると、それ以上の熟成期間が必要となるため、急に需要が増えても対応するのが難しいという。

ウイスキー需要が高まることによってもたらした“ウイスキーの原酒不足”。その一方で、フリマアプリにはこんな現象が…。ウイスキーの空き瓶が売りに出されているのだが、ほとんど売り切れとなっている。竹鶴の25年の空き瓶はなんと1万8000円。しかも売り切れていた。

高まり続けるウイスキー人気。今後も商品の販売に影響をもたらすのか、注目される。

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