政府「みどりの食料システム戦略」“2030年までに達成すべき”中間目標を新たに発表

政府は、食料の安定的な供給や持続可能な農林水産業を目指す「みどりの食料システム戦略」の中間目標を新たに発表しました。
政府は、農林水産業の生産力向上と持続性の両立を図るため、「みどりの食料システム戦略」を策定し、2050年までに達成すべき目標を定めています。21日、その各項目について2030年までに達成すべき中間目標が新たに発表されました。
CO2の排出量については、2020年度は1855万トンでしたが、2030年までに年間1484万トンまで削減し、2050年の排出量ゼロを達成するとしました。ビニールハウスなどの園芸施設については、施設の総面積の90%が重油などの化石燃料に依存して施設内を温めていることから、2050年までに化石燃料を使用しない施設に完全に移行するため、2030年時点で50%を化石燃料に依存しない施設にするとしました。
減少が懸念されているニホンウナギ、クロマグロ、カンパチ、ブリの養殖については、2050年までに天然の海からとった稚魚を利用しない養殖に100%移行するため、2019年時点では1.9%だった人工的に育てた稚魚の利用率を2030年までに13.2%に高めるとしました。
農水省は今後、達成度を毎年確認しながら、目標達成に向けた取り組みを加速していくということです。