SBIがメディア事業展開する新会社立ち上げへ… 一方、ダルトン関係者は株主総会での「委任状争奪戦」検討する考え示す

SBIホールディングスが、メディア事業を展開する新たな会社「SBIネオメディアHD」を近く、立ち上げることが分かりました。
SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長は、かねて「金融・IT・メディアの融合」を掲げ、地方や海外に向けて、金融関連の情報の発信を強化することなどを見据えてメディア事業に参入する意向を示してきました。
新たな会社「SBIネオメディアHD」の設立は、メディア事業への本格参入の“最初の一手”となり、会長には北尾氏自らが就く方針です。コンテンツなどに投資する1000億円規模のファンドを立ち上げ、ウェブメディアの買収なども検討します。
北尾氏は、フジ・メディア・ホールディングスの大株主の投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」が提案する取締役候補に入っていますが、フジ側が16日の取締役会で決めた新たな候補者案からは外れました。
北尾氏は、かねてメディア事業の参入に意欲を示していて、関係者によると、新会社の立ち上げはフジ・メディア・ホールディングスをめぐる一連の問題とは直接の関係はないということです。
一方、ダルトン・インベストメンツの関係者は日本テレビの取材に対し、6月の株主総会で人事案の承認を目指してフジ側と株主の委任状を争う「プロキシー・ファイト(委任状争奪戦)」を行うかどうか、関係者らと議論すると明らかにしました。
別の関係者によりますと、ダルトンの共同創業者であるローゼンワルド氏が今週訪日し、関係者らと協議するということです。