小売店は0.3%のみ……「備蓄米」流通が少ない理由に“引っ越しシーズン”も? 流通の見直しで価格は?【#みんなのギモン】

そこで今回の#みんなのギモンでは、「備蓄米流通を見直し 価格どうなる?」をテーマに解説します。
山崎誠アナウンサー
「23日、備蓄米放出に向けた3回目の入札が始まりましたが、今回の入札分から流通の仕組みが見直されることになります」
「農水省によると、スーパーでのコメの平均価格(4月7日~13日)は5kgあたりで4217円(税込)。15週連続で値上がりし、史上最高値を更新しました」
「こうした状況に、江藤農水大臣は22日『備蓄米を出しても店頭価格が下がらない責任を重く感じている。申し訳ない』と謝罪しました」
森圭介アナウンサー
「素直に謝罪されたのにはとても好感はありますけど、やっぱり、なかなかうまくいかないものなんですね」
桐谷美玲キャスター
「備蓄米が出てきたらちょっと下がるんじゃないかなと期待していただけに、『そうか…』という感じですね」
山崎アナウンサー
「そうした期待があったからこそ、ということもあったかもしれません。コメの価格が下がらない理由の1つに、放出された備蓄米がまだ行き渡っていないという点が挙げられます」
「3月10日~12日の1回目の入札で放出された備蓄米は約14万2000トンでした。そこから届いた数量(3月17日~30日)は、JA全農などには4071tで約3%、卸売業者には2761tで約2%、小売業者などには461tで約0.3%という状況でした」
森アナウンサー
「全然(業者に)行ってないじゃないですか」
鈴江奈々アナウンサー
「すごく少ないですね。なんでこんなに少ないんでしょう?」
山崎アナウンサー
「驚きですよね。率直に少なすぎると思ってしまいますが、これには理由があります。備蓄米が放出されたら、放出された大量のコメが一気にJAに運ばれ、それが小売店に行き渡るようなイメージを抱いている方もいるかもしれませんが、そうではありません」
「卸売業者からJAなどに注文が入ったら、その分だけ政府の備蓄米の倉庫にJA自身が引き取りに行くという仕組みです」
鈴江アナウンサー
「卸売業者から注文があった分だけ取りに行っている、という状況なんですね」