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セブン&アイ 創業家側からMBOの「資金調達の目途立たず」と連絡 MBO極めて困難に

2025年2月27日 12:13
セブン&アイ 創業家側からMBOの「資金調達の目途立たず」と連絡 MBO極めて困難に

セブン&アイ・ホールディングスは27日、経営陣などによる自社買収=MBOを検討していた創業家側から、必要な資金調達のめどが立たなくなったとの連絡を受けたことを明らかにしました。

セブン&アイ・ホールディングスは、カナダのコンビニ大手「アリマンタシォン・クシュタール」から買収提案を受ける中、対抗策として、創業家がMBO=経営陣などによる自社買収を行い、株式を非上場化することを検討していました。

創業家側は、この実現に向けた資金を調達するため、総合商社大手の伊藤忠商事やタイの財閥大手・チャロン・ポカパングループ、アメリカの金融機関などに出資の要請を行っていました。

しかし、伊藤忠商事は27日、出資の検討を「終了した」と発表し、断念したことを明らかにしたほか、タイの財閥大手も26日、今回の出資に「参加する考えはない」との声明を改めて発表しました。

こうした中、セブン&アイ・ホールディングスは27日、創業家側から「買収に関する正式提案に必要となる資金調達の目途が立たなくなったとの連絡を受領した」と明らかにしました。

創業家側が検討してきた自社買収=MBOの実現は極めて厳しい情勢となりました。

セブン&アイは当初からクシュタールの買収提案受け入れには難色を示していますが、改めて今後、どう対応するかが焦点になります。

最終更新日:2025年2月27日 14:54