【中継】日米関税交渉 まもなく協議開始へ
“トランプ関税”の見直しのための日本側の交渉役に起用された赤沢経済再生担当大臣とアメリカ側の交渉役、ベッセント財務長官らが日本時間17日、協議を始めます。
交渉が行われるワシントンから中継です。
他国に先駆けて行われる「関税交渉」は、日本時間の午前6時からスタートします。
ただ、赤沢大臣が飛行機で移動中に、トランプ大統領が協議への出席の意向を示したことで、協議の行方が極めて不透明となっています。
赤沢経済再生相
「(Q:トランプ大統領の出席表明について)大変ありがたいことだなと思っています。非常に重要視してくださっているということだと思う」
この言葉とは反対に、日本政府内には動揺が広がっています。
ある同行筋はワシントンに到着後、「飛行機内でバタバタした。これから政府内で対応する」と話し、落ち着かない様子でした。
石破総理大臣らと、リモートで対応を協議したということです。
トランプ大統領がどのタイミングから協議に出席するのか、まだわかっていません。
別の同行筋は、「今回はこちらのカードを出す段階ではない」としてきましたが、トランプ大統領が出席するかどうかで、協議の行方が大きく左右される可能性があります。
トランプ氏が出席した場合、日本のコメの関税は700%など、トランプ氏の認識を正すとともに、自動車関税の交渉の糸口を見いだせるかどうかが最大の焦点です。
会談は日本時間の午前6時から始まる予定ですが、石破総理がいない中、まずは赤沢大臣自身の交渉力と、省庁横断の「オールジャパン」で対応に当たる政府の交渉チーム全員の力が試されることになります。