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SNSリテラシー 企業が続々対策 背景に何が【#きっかけ解説】

2025年2月27日 15:23
SNSリテラシー 企業が続々対策 背景に何が【#きっかけ解説】
ニュースのその先を考える記者解説。27日のテーマは「SNSリテラシー 企業が続々対策」です。経済部・上野記者の解説です。【#きっかけ解説

多くの人が毎日使っているLINEやインスタなどのSNS。非常に広く普及した一方で、悪い意味でも大きな影響力を持つようになりました。

例えば、偽情報が書かれた広告による詐欺被害、また、広告だけでなく災害時に偽の情報が投稿・拡散された結果、被災地での救助活動に支障をきたすような事態も発生しました。

また、SNS上での誹謗中傷についても、名誉毀損で訴訟になったり、自殺者が出たりと、大きな社会問題になっています。こうした状況を受けて、サービスを提供する企業などが自発的に対策に乗り出しているんです。

NTTドコモの出張授業を受ける高校生たち
「この建物 渋谷?」「東…東急なのか」

こちらはNTTドコモが都内の高校で実施した出張授業です。
一体何をしているのかといいますと、SNSを見て「推し」の居場所を当てようというゲームなんです。動画や画像から居場所を特定されてしまうリスクを学ぼうという狙いです。

たとえば、これらの画像…実は、投稿者の情報が漏れてしまう、あるものが映り込んでいるのですが、郡司さん分かりますか?

ー私もインスタをやっているのですが、映り込みには気をつけてます。

ポイントがこちら。まず、瞳を拡大して、そこに映っている景色から居場所を特定されるリスクがあります。
次に、こちらのマンホール。書かれている番号などからエリアを特定される可能性があります。
さらに、鍵の映り込みにも要注意です。鍵の形状が分かるだけで、合鍵を作られてしまう  危険性もあります。

ー色々、気をつけなければいけませんね…

この授業を監修した神戸大学の森井昌克名誉教授によりますと、「投稿する時間や周囲に映り込むもの、アカウントの公開設定などを意識をするだけで、情報漏えいは9割以上防ぐことができる」といいいます。