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コメ価格…ようやく値下がりも今後は?【キキコミ】

2025年5月13日 10:47
コメ価格…ようやく値下がりも今後は?【キキコミ】
生活や仕事に関わるニュース。「今、起きていること」。当事者が抱える悩みや本音、キーパーソンが進める“新たな解決策”など。知ったら、私たちも何か行動したくなる?ような…情報を、櫻井翔キャスターが自ら「取材(聞き込み)」しつつ、お伝えします。(5月12日放送『news zero』より)

◇ ◇ ◇

農林水産省が5月12日に発表した最新のコメの平均価格を見てみますと、5月4日までの1週間で5キロあたり4214円と前の週に比べて19円下がりました。値下がりは18週ぶりです。

ようやく…と言ったところですが、これからも下がり続けるのか専門家を取材しました。

○櫻井
「下がったことはどのように捉えていますか?」

○宇都宮大学 松平尚也 助教
「ようやく備蓄米の効果が出始めたのかなと考えています。5月4日までの平均価格で十分にまだ備蓄米が小売りに出回ったわけではないんです。夏場に不足する可能性があるということで、上がり下がりはまだ出てくると思うのですが全体としては一服感。価格の落ち着きは出始めているのではないかなと」

一方で、備蓄米の流通はいまも遅れているのが現状です。

○櫻井
「遅れている理由はどういうことが考えられますか?」

○宇都宮大学 松平尚也 助教
「卸で、精米とか袋詰めなど一定の時間はかかっているんですが、夏場に不足する在庫の確保や取引先との出荷のスケジュールを優先せざるをえない状況です」

○藤井
私、比較的いろんなスーパーに買い物に行くんですけど、なかなか「これが備蓄米だな」というお米を見たことがないんですよね。夏場に不足する可能性もあるということで、備蓄米の放出を継続していかないといけない状況なんですかね。

○櫻井
政府は新たな対策として、備蓄米入札の参加条件の緩和を検討しているといいます。

そもそも今は、
①玄米を年間5000トン以上仕入れている大手集荷業者で
②原則、受け渡しから1年以内に政府が買い戻すことが条件になっています。

たとえば備蓄米を10万トン入札したら、同じ10万トンを1年以内に政府に戻さないといけない。

○藤井
これ大変ですよね。

○櫻井
そうなんですよね。価格が落ちついているかもわからないなかで、「本当にできるのか」と指摘もされてきましたが、この緩和を検討しているといいます。

ただ松平さんは、さらに強い対策をとらないと解決しないといいます。