新しい素材を使ったランドセルが披露されました。地球環境に優しく、安定した供給も見込まれるというキノコを原料とした素材です。
◇
ランドセルなどを製造・販売する「土屋鞄製造所」が9日、発表したランドセルは、一見普通のものですが、キノコを原料とした素材が使われています。
アメリカのバイオテック企業と共同開発したという、キノコ由来の新しい素材、レザーのような質感の「Mylo（マイロ）」です。「Mylo」はキノコの根っこにできる糸状の組織「菌糸体」を培養、ペースト化し1枚のシートにしたものです。
記者
「皮の代わりとなる新しい素材です、曲げてみてもとても柔らかく、触ってみても皮の手触りとほとんど変わりません」
「Mylo」の育成に必要となるのは、水と空気と、表面を覆う保護材のみで、地球環境に優しく、2週間ほどの短期間で生育できるため、安定した供給が見込まれるということです。
土屋鞄は今後も軽量化などの改良を重ね、試作品のうち一部は、年内の販売を目指すとしています。
