フジテレビ親会社の大株主が新たな取締役候補とするSBIホールディングスの北尾会長兼社長が、経営陣の人事を再検討すべきと述べました。フジ側は人事の変更に含みを持たせました。

SBIホールディングス　北尾会長兼社長
「（フジが掲げるべき）価値とか使命とかというものが、 日枝（氏の）40年以上にわたる政権の中で、消失していると言わざるをえない」

フジ・メディア・ホールディングスをめぐっては、大株主の投資ファンドが北尾氏ら社外の12人を新たな取締役候補として提案しています。北尾氏は、フジ側が先月発表した人事案を再検討すべきとする一方、親会社の新たな社長候補のフジテレビ・清水社長は支持する考えを示しました。ただフジ側が敵対する場合、「私も徹底的に勝負する。（株式を）5％くらい買うのはわけない」と強くけん制しました。

フジ・メディア・HD　金光修社長
「3月27日に出した経営陣の構成案が最終ではありませんので。さらに改定していく」

会見をうけフジ・メディア・ホールディングスの金光社長は、人事案を変える可能性にも含みを持たせました。

また、およそ20年前、フジテレビの当時の親会社の買収問題ではフジ側に協力していた北尾氏からの批判に対し、「不祥事を起こしてしまったことを謝罪したい」と述べました。