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子どもを「有害な情報」や「ネット依存」から守るSNSの保護機能 現状と課題は

2025年4月5日 12:49
子どもを「有害な情報」や「ネット依存」から守るSNSの保護機能 現状と課題は

子どもを有害な情報やネット依存から守るため、保護機能を設けるSNSが増えています。現状と課題を取材しました。

4日、「インスタグラム」を運営するメタが開いたのは、子どもの安全なSNSの使い方を保護者と専門家が話し合うイベント。

ネットリテラシーの専門家
「お子さんにも、危険だったり、後で後悔するような行為をすることなく(SNSを)使っていただきたい」

インスタグラムは今年1月から、日本の13歳~17歳の子どものアカウントを、保護機能を強化した「テイーンアカウント」に順次、移行しています。

「ティーンアカウント」では、アカウントは基本的に非公開に。知らない人からのメッセージは受信を拒否し、メタが不適切だと判断した暴力的な投稿などもブロックされます。1日1時間以上利用するとアプリを閉じるよう通知も届きます。

子どものSNS依存や、犯罪に巻き込まれることへの保護者の懸念に対応した機能です。

TikTokも先月から、未成年のアカウントが保護者が決めた時間帯には使えなくなる機能を導入。街の人は…。

母親・娘(14)
「知らなかったです」

母親・娘(13)
「今の子たちはインスタを結構やっているので、制限がかかるのであればいいですね」

メタの幹部は、「ティーンアカウント」でSNSを楽しみつつ、子どもの安全も確保できると説明します。

メタ 公共政策ディレクター タラ・ホプキンス氏
「我々は保護者の側に立ち、保護者の負担を減らそうとしていることを理解してほしい」

一方で専門家は、保護機能だけでは子どもを守れない部分もあると指摘します。

メディアリテラシーに詳しい藤川大祐教授
「カバーしきれていないのは、そもそも知っている間同士での誹謗中傷のリスク。(SNSで)悪口などを書いて伝えることもできてしまう」

専門家もメタも、SNSの適切な使い方や誹謗中傷を受けた時の対応などを親子でしっかり話し合うことが重要だとしています。

最終更新日:2025年4月5日 12:49