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フジHD、新たに4人の取締役候補 「会社提案の候補者が最適」 “大株主の提案”は「反対」決議

2025年5月17日 6:11
フジHD、新たに4人の取締役候補 「会社提案の候補者が最適」 “大株主の提案”は「反対」決議

フジテレビの親会社が取締役会で、新たに4人の取締役候補を決定しました。大株主の投資ファンドの提案については、「反対」と決議したということです。

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“改革”を進める新たな取締役は、誰になるのか…?

16日、取締役会でその「候補」を選んだフジ・メディア・ホールディングス。ホールディングスの“次期社長”として出席した、フジテレビの清水社長は…。

フジテレビ 清水賢治社長
「株主提案の候補者については、当社取締役会は反対することを決議いたしました」

取締役の「人事」をめぐっては…。

SBIホールディングス 北尾吉孝会長兼社長(先月)
「じゃあ少し動くかなと。これではもうフジがガタガタになるだろうなと。なんとかしないといけない」

SBIホールディングスの北尾吉孝氏ら12人の候補者が、大株主であるアメリカの投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」に提案されていましたが、フジテレビ側はその12人のうち誰1人入れず、独自の候補者を打ち出したのです。

フジテレビ 清水賢治社長
「会社提案の候補者が最適であり、さらに望ましい取締役会の規模を考慮すると、取締役の数を増やすことは適切ではないと判断しました」

新たに取締役候補に決まったのは、ファミリーマートの元社長・澤田貴司氏。森ビル元専務執行役員の堀内勉氏、弁護士の花田さおり氏、フジテレビで財経局長を務める柳敦史氏の4人。

清水社長はこの4人について、人権ファーストの職場整備などの経営改革プランを進めていくために最適な候補者だとしました。

候補者に選ばれなかった北尾氏。先月の会見では…。

SBIホールディングス 北尾吉孝会長兼社長(先月)
「もし(フジテレビ側が)敵対するとしたら、私も徹底的に勝負します」

“敵対したら徹底的に勝負する”と宣言。

──今回、北尾社長を入れなかったのは徹底的に勝負・対立する覚悟はある?


フジテレビ 清水賢治社長
「我々は北尾さんと敵対するというつもりはありません」

ただ、フジテレビ内からは北尾氏について「北尾氏がフジをどうしたいのか、会見を聞いても、今一つ理解できなかった」と、否定的な声も出ていました。

また、ダルトンが提案する候補者の1人は「提案を『真摯(しんし)に検討する』と言っていたのとは、ほど遠い」と反発しています。

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一方、「フジ・メディア・ホールディングス」は昨年度の決算を発表。グループ全体の最終損益は201億円の赤字となり、最終赤字に転落するのは、2008年に現在のグループ体制になって以降、初めてです。

16日の「取締役候補」の発表で、大株主の投資ファンド側は、どう動くのか?

来月の株主総会で、それぞれの人事案の承認を争う可能性も出てきています。

(5月16日放送『news zero』より)

最終更新日:2025年5月17日 6:11