経営再建のために世界で7つの工場を閉鎖する方針を発表している日産自動車が、神奈川県にある2つの工場をその候補としていることがわかりました。

日産は再来年度までに、世界に17つある工場を一部閉鎖する方針を発表していますが、関係者によりますと、神奈川県にある追浜工場と、子会社の日産車体の湘南工場を閉鎖の候補としているということです。

このうち、追浜工場は60年以上操業していて、従業員およそ3900人が働く国内の主力工場で、以前は、日産が力を入れているEV＝電気自動車の生産も行っていました。

国内の完成車工場が閉鎖されれば、2001年、当時社長を務めていたカルロス・ゴーン氏が決定した東京都の村山工場の閉鎖以来となり、創業地である神奈川県から完成車工場がなくなることになります。

日産は、「工場の閉鎖や統合について、現時点でお伝えできることはない。ステークホルダーへの透明性を維持し、必要に応じて適切なタイミングで情報を提供する」とコメントしています。

日産は他にも、経営再建案として国内外であわせて2万人の人員削減を行う方針などをすでに発表しています。