かつて買収から守った北尾氏、フジ側に改革求める「敵対なら徹底的に勝負」 親会社の金光氏「敵対しない」
かつて「ホワイトナイト」としてフジテレビを買収から守った、SBIホールディングスの北尾会長兼社長ですが、17日に会見でフジテレビの改革を訴え、「敵対するなら徹底的に勝負する」と強調しました。
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SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長。会見で、フジテレビを批判しました。
SBIホールディングス 北尾吉孝会長兼社長
「(フジが掲げるべき)価値・使命というものが、日枝(氏の)40年以上にわたる政権の中で消失していると言わざるをえない。FMH(フジ・メディア・HD)が発表した役員体制は不十分」
そして、口にした“後悔”とは…。
SBIホールディングス 北尾吉孝会長兼社長
「つくづく僕は堀江君に悪いことをしたなと。僕の当時の20年前の判断は珍しく外れていた」
かつて“ホワイトナイト”として、フジテレビを救ったことでした。
北尾氏がフジテレビに深く関わったのは、2005年。当時、実業家の堀江貴文氏が率いるライブドアが、フジテレビの親会社だったニッポン放送株の取得で経営への影響を狙った際…。
北尾吉孝氏(2005年)
「最近ホワイトナイトという言葉が随分はやっているようだが、望まれるなら大人の解決の仕方の知恵っていうのは、私には実は今もある」
窮地に立たされていたフジテレビ側に協力。両者の和解に関わった経緯があります。
あれから20年…。
中居正広氏とのトラブルで、フジテレビの女性アナウンサーが被害を受けた問題では、一連の対応は「経営判断の体をなしていない」と、第三者委員会から厳しく非難されたフジテレビ。
この調査報告書に目を通したという北尾氏は…。
SBIホールディングス 北尾吉孝会長兼社長
「もうあれを見て僕はがっかりしました、本当に」
そして、ある決意を述べました。
SBIホールディングス 北尾吉孝会長兼社長
「じゃあ少し動くかなと。これではもうフジがガタガタになるだろうなと。なんとかしないといけない」
再び、フジテレビをめぐり動くというのです。