2024年のあわら市の観光客が過去最多213万人に 外国人客は隣県に流出か

2024年にあわら市を訪れた観光客は212万9600人で過去最多となり、新幹線開業効果が表れましたが、外国人観光客は、台湾や香港からの訪問が減り、加賀温泉に流れているとみられます。
あわら市の観光白書によりますと、去年1年間にあわら市を訪れた観光客は212万9600人で、前の年に比べて14パーセント増え、過去最多となりました。
このうち宿泊客は62万3400人で、前の年に比べて10パーセント増加し、なかでも関東からの宿泊客は前の年に比べ80パーセントの大幅増となり、新幹線開業効果がはっきりと表れています。
また、関西方面からの宿泊客が2.5パーセント増えたほか、中京方面からの宿泊客は10パーセント減にとどまり、敦賀駅での乗り換えによる影響は少なかったようです。
一方、外国人の宿泊客数は9195人で、前の年に比べて18.5パーセント減少しました。
小松便のある台湾からの宿泊客が14.5パーセント、香港からの宿泊客は47.9パーセントもそれぞれ落ち込み、インバウンド客を十分に取り込めていないことがわかりました。
石川県加賀市によりますと、日帰りと宿泊を含めた外国人の観光客数が開業前に比べて37.9パーセント増えていて、宿泊客が一定数加賀温泉に流れているとみられます。
あわら市では、今回の調査結果を細かく分析し、まち歩きなど、より長く滞在してもらえる観光地へ磨き上げていきたいとしています。