フジ側“物言う株主”の提案受け入れず 取締役に別の4人の候補選ぶ方針
フジテレビの親会社は16日、取締役会を開き、追加の取締役候補の人事を決定する見通しです。“物言う株主”のファンドが提案する候補者は入れず、別の4人の候補を選ぶ方針です。
フジ・メディア・ホールディングスは16日の取締役会で、先月、追加で退任すると発表した金光社長ら4人の取締役に代わる、新たな候補者を決定する見通しです。
フジ・メディア・HD社外取締役 斎藤清人氏
「ホールディングスのきっちりした経営とフジテレビの信頼回復という目的のための手段として、どういう陣容がいいのかというところが焦点になる」
取締役の人事をめぐっては、大株主の「ダルトン・インベストメンツ」が、SBIホールディングスの北尾吉孝氏ら12人の候補者を提案しています。ただフジ側はこの12人からではなく、新たに社内から1人、社外から3人の独自の候補者を選ぶ方針です。
ダルトンが提案する候補者のひとりは、日本テレビの取材に対し、「提案を『真摯に検討する』と言っていたのとはほど遠い。完全な対決色になる」と反発しています。
来月の株主総会に向けて、フジ側と大株主側の対立が強まることは避けられない情勢です。