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備蓄米放出、3回目の入札開始 卸売業者間の販売も認める 広く行き渡る?

2025年4月23日 21:21
備蓄米放出、3回目の入札開始 卸売業者間の販売も認める 広く行き渡る?

備蓄米放出の3回目の入札が、23日から始まりました。一部の大手スーパーなどに流通が限られている備蓄米。広く行き渡るのでしょうか?

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太めのストレート麺によく絡む、豚骨しょうゆベースのスープ。濃厚な1杯を味わうには“相棒”が欠かせません。

お客さん
「すみません、ご飯普通で!」

そう、白いご飯。

お客さん
「めっちゃ合いますね。1杯じゃ足りない」

スープに浸したのりを、ご飯にのせてかきこむのも…。

お客さん
「めちゃくちゃ相性いいです」

開店から10年弱、ご飯を無料提供してきたラーメン店「渡来武」(東京・目黒区)。しかし高騰の波に逆らえず、先月から有料に変更しました。

渡来武 保科憲幸代表
「無料を継続したいのが1番だったけど、従業員に給料を払うためにどうすればいいかというのが今の結果」

価格が落ち着けば無料に戻したいといいますが、業者からは…。

渡来武 保科憲幸代表
「5月で必ず値上げがあると。もうどうにもならない」

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先の見えない、コメの高騰。そこに待ったをかける“起死回生”の手段が、備蓄米の放出。23日、新たに3回目の入札が始まりました。

これまでに21万トンが落札され、備蓄米の流通は今月10日以降、本格化。しかし…。

お客さん(スーパーセルシオ和田町店 神奈川・横浜市)
「まだ見たことない、備蓄米を」「(備蓄米)全然ない。テレビの中の話としか思っていない」

行き渡っていない店があるのも現実。

最新のコメの価格は5キロあたり平均4217円。15週連続で値上がりが続いています。

お客さん
「上がる一方で全然安くならないし…」「買えない。手でない」

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江藤農林水産相は…。

江藤農林水産相(22日)
「国民のご期待に応えられない、備蓄米を出しても店頭価格が下がらないということについては、責任を重く感じております」

そこで今回、“解決の一手”が打たれることに。

これまで備蓄米はJAなどに集荷された後、卸売業者に渡り、スーパーや外食産業などに届く仕組みでした。