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【なぜ?】Suicaなどの交通系ICカード決済 熊本のバスや市電で廃止へ

2024年5月28日 18:52

■学生
「基本Suicaで払っています。今後、どうやって支払って行ったらいいんだろうと、あまり使わなくなるかもしれないと思いました」

気になるのは利便性の低下。交通事業者側は、クレジット決済に移すことで、海外からの労働者や観光客のニーズに応えられるとしています。

また、県内のバス・鉄道事業各社で導入されている「くまモンのICカード」は引き続き利用できるほか、来年度からは肥後銀行が開発中の「くまモン!Pay」によるQRコード決済が導入される予定です。

【スタジオ】
(畑中香保里キャスター)
今年度で全国交通系ICカードの決済が廃止となるのはバスと熊本電鉄で、熊本市電は再来年の4月に廃止する方針だということです。

(緒方太郎キャスター)
熊本都市圏のバスの利用者は、約50年で5分の1にまで減少しています。各社の経常収支は赤字で、厳しい経営環境にあります。

公共交通に詳しい熊本学園大学経済学部の溝上章志教授は、「特に県外から来る人にとって、全国交通系ICカードが使えるのは便利な仕組みだったが、機器更新のコストを考えると廃止はやむを得ない判断」と話しています。地域の足を守るための方針の転換といえそうです。

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