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第四北越FGが群馬銀行と経営統合へ “相乗効果”を目指す 全国5番目の規模の地銀グループへ 《新潟》

2025年4月24日 20:01
第四北越FGが群馬銀行と経営統合へ “相乗効果”を目指す 全国5番目の規模の地銀グループへ 《新潟》

第四北越フィナンシャルグループは群馬銀行と再来年4月の経営統合を目指して基本合意したと発表しました。総資産を合わせると21兆円を超え、全国の5番目の規模となる地方銀行グループが誕生します。

4月24日午後、東京で開かれた会見。第四北越フィナンシャルグループと群馬銀行のトップが顔を並べました。

〈第四北越フィナンシャルグループ 殖栗道郎社長〉
「大変な勢いで世の中が変わっている中で、通常のアライアンスをこえてシナジー(相乗効果)をしっかり出していく ことが新潟県、群馬県にとって極めて重要であるという 認識に至りました」

〈群馬銀行 深井彰彦頭取〉
「新金融グループの総資産は約21兆4000億円であり、地方銀行トップクラスの水準となります。本経営統合によるシナジー効果を最大限発揮することで多様化・複雑化するニーズへの対尾力強化を図り」

2人が口にしたシナジー…統合による相乗効果へ期待を寄せました。

2018年に第四銀行と北越銀行が経営統合して誕生した第四北越フィナンシャルグループ。それから約7年。群馬県を拠点とする群馬銀行と新たに手を結ぶことを決断しました。

背景にあるのは経営環境の変化です。人口減少をはじめ日銀の利上げによる「金利のある世界」への移行、またネット銀行の普及など地方銀行を取り巻く環境は厳しさを増しています。

〈第四北越フィナンシャルグループ 殖栗道郎社長〉
「両社が一体となることでより一層財務基盤が強固なものになるということは、中長期的、あるいは超長期的な戦略が描きやすくなる」

(リポート)
「きょう発表された第四北越フィナンシャルグループと群馬銀行の経営統合、まちの皆さんはどのように受け止めているのでしょうか」

〈まちの人〉
「まさか県外の銀行と統合すると思わなかったのでちょっとびっくりしました」

「第四と北越が合併したばかりだと思っていたのにまた統合なんだなと思って今度は県外だからこれからどうなるのかわからない」

「全国でもやはり統合はしてきてる。だからそういう中では流れに沿ったものなのかと考えています」


こちらは第四北越フィナンシャルグループと群馬銀行を比較した表です。総資産はともに10兆円あまり。これが経営統合により21兆4000億円余りとなり全国で5番目の規模となる地銀グループが誕生します。

統合の形態は持ち株会社方式を採用。経営統合後も合併の予定はなく、第四北越銀行、群馬銀行ともに、持ち株会社の子会社として営業を継続するとしています。

それぞれの県を代表する金融機関の経営統合。県をまたいでの経済効果に期待の声も聞かれました。

〈まちの人〉
「新潟は中小企業の塊みたいなところですから、中小企業に発展をともなった機会を持ってくることができるような金融機関になればと思います」

「利子を上げてほしいくらい利子が上がれば一番の希望。消費者としては」

「もっと利用するのが楽になったり、いまもネットができるようになって楽になったんですけど、もっといろいろ変化すると利用者も使いやすいというのがあります」

会見でも経営統合による効果が強調されました。

〈第四北越フィナンシャルグループ 殖栗道郎社長〉
「関東圏への道筋に群馬銀行さんの拠点がたくさんある。あるいは海外にも拠点があるということで拠点を活かして、新潟県の客様をご案内できたり、拠点で私ども(第四北越)の営業活動をしていくところで具体的に果実が取れていくだろうという認識がございます」

経営統合は再来年の4月1日を予定していて今後、必要な手続きや協議を進めるとしています。

最終更新日:2025年4月24日 20:01
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