【速報】パソナグループ創業者・南部靖之代表が5月に辞任 創業から50年目…新体制で本人から申し出

人材派遣大手のパソナグループは14日、創業者の南部靖之代表(73)が5月31日付でグループ代表兼社長CEОの職を辞任すると発表しました。後任の社長には、若本博隆副社長(64)が一時的に務め、8月からは中尾慎太郎常務(51)が昇格するということです。
会社のホームページによりますと、南部氏は神戸市出身で、1976年に関西大学工学部を卒業しましたが、「家庭の主婦の再就職を応援したい」という思いから、大学卒業の1ヶ月前に起業して「テンポラリーセンター(現在のパソナグループ)」を設立しました。
パソナグループは人材派遣企業として成長する一方、兵庫県の淡路島では2008年以降、レストランや観光施設「ニジゲンノモリ」などを手がけ、2020年には本社機能の一部を段階的に兵庫県の淡路島に移すと表明。4月13日に開幕した大阪・関西万博では、パソナグループのパビリオンを出展し、「iPS細胞」で作られた“動く心臓”が目玉となっています。
パソナグループによりますと、次の50年を見据えた成長戦略の策定に取り組む中、新体制の下で新たなパソナグループを築いてほしいとの思いから、南部氏本人から辞任の申し出があったということです。
後任の社長には6月1日付で、若本博隆副社長が一時的に就いた上で、8月22日の株主総会後の取締役会の決議を経て若本氏は会長に、社長には中尾慎太郎常務が就任するということです。