一方で、今回は現職の大統領です。諸説あるなか、アメリカ政治のエキスパート、明海大学の小谷哲男教授にも予想を伺いました。

「色々な人に聞いてはいるが、正直わからないというところ」とした上で、“貿易関係ではなくアメリカ国民に利益をもたらすもの”ということから推測すると「医薬品の価格を劇的に下げるという発表ではないか」というのです。

これが「地球を揺るがす発表？」と日本の皆さんは思うかもしれませんが、一般のアメリカ人にとっては極めて大きなインパクトがあることなのだそうです。

というのも、アメリカの処方薬の価格の高さは、世界で見ても突出しています。世界の主要国33か国の平均の「約2.8倍」で、日本と比べても「約3.5倍」もするという調査結果があります。

小谷教授は、薬が高すぎることはアメリカ社会で大きな問題になっているので、値段を下げられれば、特に高齢者や無党派層に強くアピールできるということです。

ただ、これが「重大発表」かどうかの確証はもてないということでした。

本当に地球を揺るがす重大発表となるのか、あるいは思わせぶりな言動で世界の注目をひくトランプ流の戦略なのか、いずれにしても、トランプ大統領の一挙手一投足に世界中が振り回される日々が続いています。

（2025年5月8日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より）