ウクライナのゼレンスキー大統領は、今年のG20（＝主要20か国）の議長国である南アフリカを訪問し、ロシアとの間で無条件の停戦が必要だとして支持を訴えました。

ゼレンスキー大統領は24日、今年のG20の議長国である南アフリカを初めて訪問し、ラマポーザ大統領と会談しました。

会談後の記者会見で、ゼレンスキー大統領はアメリカのトランプ政権が提案した和平案について、「我が国の価値観と憲法に反するものには同意できない」として、ウクライナ南部のクリミアなど領土の割譲には応じられないという考えを示しました。

また、「トランプ政権が提示した停戦案に同意している」として、ロシアに無条件の停戦に応じるよう圧力を強めることを国際社会に訴えました。

会見の後、ゼレンスキー大統領は24日朝まで続いた首都キーウへのロシア軍の大規模攻撃に対応するため、急きょ帰国の途に就きました。