トランプ氏、公共放送への補助金打ち切る米大統領令に署名

アメリカのトランプ大統領は1日、公共テレビPBSと公共ラジオNPRに対する政府からの補助金を打ち切る大統領令に署名しました。
トランプ大統領は1日、「政府から報道メディアに対し、資金を援助することは、時代遅れで不必要なだけでなく、ジャーナリズムの独立性を損なうものだ」として、アメリカの公共テレビPBSと公共ラジオNPRへの政府の補助金を打ち切る大統領令に署名しました。
ホワイトハウスは2日、PBSとNPRについて、「年間何千万ドルもの納税者の金を受け取り、ニュースを装った過激なプロパガンダを広めている」などと批判しました。
これに対し、PBSは声明を発表し、「大統領が真夜中に出した明らかに違法な大統領令は、アメリカ国民に教育的番組を提供する能力を脅かすものだ」と非難しました。
トランプ大統領は自らに批判的なメディアへの圧力を強めていて、AP通信に対しては、メキシコ湾を「アメリカ湾」に名称変更していないとして大統領執務室などでの取材から締め出し、裁判となっています。