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新教皇「レオ14世」初のミサ アメリカ出身…識者「トランプ氏の抑止に期待」

2025年5月10日 7:12
新教皇「レオ14世」初のミサ アメリカ出身…識者「トランプ氏の抑止に期待」

第267代のローマ教皇に選ばれた初のアメリカ出身者、ロバート・プレボスト氏(69)が日本時間9日午後6時ごろ、システィーナ礼拝堂に姿を見せました。「教皇レオ14世」を名乗ります。教皇として初めてとなるミサに参加しました。

新教皇レオ14世
「あなたこそ生ける神の子キリストです」

ミサで歌われた聖歌では、レオ14世のソロパートもありました。このミサをもって「コンクラーベ」は締めくくられました。

日本時間9日未明、新たな教皇が決まったことを告げる白煙が上りました。

信徒
「チャオ! チャオ! 教皇が決まった!」
「この瞬間を見たくて朝の4時からここで待っていました。必要ならずっと待っているつもりだった」

大勢の信徒が集まったバチカンは歓喜に沸き、一夜明け、号外も配られました。

「ありがとう。アメリカ人の教皇になってみんな驚いているようです」

選出後、サンピエトロ大聖堂のバルコニーに姿を見せると、教皇として初めてのスピーチをしました。

新教皇レオ14世
「皆さんもどうか手を貸してください。対話と出会いを通して互いに橋を架けましょう。団結して常に平和な一つの民となりましょう」

対話の重要性を強調しました。

ロイター通信によりますと、レオ14世はアメリカ・シカゴ出身で、2015年から2023年まで南米ペルーで司教を務め、アメリカとペルーの国籍を持っています。

また、イタリアメディアによりますと、移民や貧困の支援などに進歩的である一方で、性的マイノリティーなどについては保守的な姿勢を示していると伝えられています。

メディアへのインタビューにはほとんど答えておらず、シャイな性格だとされるレオ14世。ロイター通信によりますと、当初は有力候補とは見なされていなかったといいます。

そのため、新教皇が発表された際は、驚きとともに受け止められました。

AP通信によると、カトリック教会では、アメリカの国力を鑑みて長年、アメリカ人教皇を選出するという考えはタブー視されてきたといいます。そのようななか、なぜ初のアメリカ出身の教皇が選出されたのでしょうか。アメリカの大学でキリスト教を研究する専門家に聞きました。