ヨーロッパ議会の選挙で極右政党が躍進してから1年となることを祝う集会が9日、フランスで開かれました。ハンガリーの首相らも参加し、ヨーロッパの右派の広がりを象徴する会となっています。

フランス中部で9日、EU（＝ヨーロッパ連合）の議会選挙でEUに懐疑的な「右派勢力」が躍進してから1年となることを祝う集会が開かれ、支持者ら数千人が集まりました。

選挙で、およそ3割の票を獲得した極右政党「国民連合」を率いるルペン氏やバルデラ党首が演説したほか、スペインの極右勢力の党首や、イタリアの副首相なども参加し、ヨーロッパの右派勢力の台頭を象徴するイベントとなりました。

記者「ハンガリーのオルバン首相が現れました。大きな歓声で迎えられています」

ハンガリーのオルバン首相はロシア寄りの姿勢で知られていて、「ウクライナは戦争に勝てないので、対話を通じて停戦すべきだ」と主張しました。

支持者「大胆な変化が必要だ。フランスは、どんどん悪くなっている」

一方で、フランスでは極右勢力に反対する集会も開かれていて、分断が広がっています。