外国映画の上映について許可を与える中国の国家映画局は10日、「アメリカ映画の輸入を減らしていく」との報道官談話を発表しました。トランプ政権の追加関税への報復措置の一環とみられます。

中国国家映画局は10日、報道官談話を発表し、「アメリカが中国に対し、関税を乱発するという誤った行為によって、中国国内の観客のアメリカ映画への好感度は必然的に下がる」と指摘しました。

その上で、「観客の選択を尊重し、アメリカ映画の輸入本数を適度に減らしていく」との方針を表明しました。

また、「中国は世界第2位の映画市場で、市場の需要を満たすため、より多くの国の優れた映画を導入する」とも強調し、アメリカ以外の映画を積極的に上映する方針を明らかにしました。

トランプ政権の中国への追加関税に対する報復措置の一環とみられます。

中国メディアによりますと、去年1年間で中国で上映された外国映画93本のうち、アメリカ映画は42本で、米中の対立は文化の分野にも影響を広げています。