米・オバマ大統領就任1年 厳しい評価
アメリカ・オバマ政権誕生から20日でちょうど1年。しかし、熱狂に包まれた就任式から一転、雇用問題や医療保険制度改革など多くの課題を抱え、支持率は低下、厳しい2年目のスタートとなった。
19日にマサチューセッツ州で行われたエドワード・ケネディ上院議員の死去に伴うアメリカ議会上院の補欠選挙で、民主党・コークリー候補が敗北したことについて、オバマ大統領は20日、「国民の怒りやいらだちが19日のブラウン氏(野党・共和党)の勝利につながった。私が大統領に選ばれた時と同じだ」と分析した。
“変化”を期待する熱狂的な声に包まれた就任式から1年。失業率は10%を超え、医療保険制度改革はいまだ実現せず、アフガニスタンでの戦闘終結のメドは立っていない。期待していた変化の起きない現状に、国民の“怒り”や“いらだち”は募り、就任直後に7割近くあった支持率は約5割にまで落ち込んでいる。
“期待”の声に迎えられた1年目から一転、オバマ大統領は多くの課題を抱えたまま、任期2年目のスタートを切ることになった。