米、中国に「冷静な対応を」台湾に武器売却

　アメリカが示した台湾への武器売却の方針に中国が強く反発していることに対して、アメリカ国務省は、武器の売却は「台湾海峡の平和と安定のために有益である」と強調し、冷静な対応を呼びかけた。

　アメリカ国務省の当局者は３０日、ＮＮＮの取材に対し「台湾への武器売却はアメリカの『ひとつの中国』政策と一致するものだ」と指摘し、「台湾海峡の平和と安定のために有益である」と強調した。また、中国が武器の売却に強く反発していることについては「予想されたものだ」との認識を示した上で、「中国とは様々な問題について協力関係にあり、その関係は今後も続くことを期待している」と述べ、冷静な対応を呼びかけた。

　一方、アメリカ国防総省は「台湾への武器売却にかかわる企業に制裁を科すのは遺憾だ」として、中国側が３０日に制裁の方針を発表したことに反発している。