クロマグロ国際取引禁止案の採択を勧告
大西洋と地中海のクロマグロの国際取引を禁じるよう求められていることについて、ワシントン条約の事務局は、この案を来月の会議で採択するよう勧告した。最大の消費国である日本は厳しい立場に追い込まれている。
高級すしのネタとして知られる大西洋と地中海のクロマグロについて、モナコは「絶滅の恐れがある」として、ワシントン条約で国際取引を禁止するよう提案している。これを受けてワシントン条約の事務局は5日、来月開かれる締約国会議で、この案を採択するよう加盟国に勧告した。会議で採択するためには、全投票数の3分の2以上の賛成が必要だが、勧告が影響を与えるのは確実とみられる。
漁業国のイタリアやフランスも最近になって賛成に転じ、反対する日本は厳しい立場に追い込まれている。