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トヨタ社長、公聴会欠席へ 下院議員が批判

2010年2月18日 10:55

 「トヨタ自動車」の豊田章男社長が、アメリカ下院で開かれるリコール問題に関する公聴会に出席しない意向を示したことについて、議会関係者から批判の声が上がっている。

 豊田社長に直接手紙を送り、24日に行われる公聴会への出席を求めるなど、この問題に熱心に取り組んできた下院の有力議員・アイサ氏のスポークスマンは17日に声明を発表し、「豊田社長はアメリカ国民の疑問に答えることに、我々が当初思っていたほど熱心ではない」と豊田社長の姿勢を批判した。豊田社長が公聴会に出席し、自ら改善策について説明すれば、問題は終息に向かうとの指摘もあっただけに、今後、議会やアメリカ政府内でトヨタ自動車への批判がさらに強まる可能性がある。

 一方、アメリカ運輸省は17日、パワーステアリングに不具合があると苦情が寄せられていた09年、10年型の「カローラ」について、正式に調査を開始することを明らかにした。リコール対象車の改修作業が進む一方で、明らかになる新たな問題。下院では23日、24日と連続で公聴会が開かれる予定だが、トヨタ側への厳しい追及は避けられそうにない。