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米・オバマ大統領、ダライ・ラマと会談

2010年2月19日 10:20

 アメリカ・オバマ大統領は18日、ホワイトハウスでチベット仏教の最高指導者、ダライ・ラマ14世と会談した。

 ダライ・ラマ14世が乗った車は18日午前11時過ぎ、ホワイトハウスに入った。オバマ大統領は会談で「チベット独自の宗教、文化、言語を保護し、中国国内のチベット人の人権が守られるよう支援していく」と発言した。

 会談を終えたダライ・ラマ14世は「私からオバマ大統領に対しては、主に世界平和の実現のため、人権をめぐる状況の改善が必要だということを話した」と述べた。

 チベット独立の動きを警戒する中国に配慮し、今回の会談は大統領の執務室ではなく、プライベートの会合などで使われる部屋で行われた。しかし、会談が行われたことにより、今後、米中関係がさらに悪化するのは避けられない情勢。

 オバマ大統領は去年、ダライ・ラマ14世との会談に応じず、アメリカでは「中国に対して弱腰だ」と批判が上がった。今年11月、アメリカでは中間選挙がある。オバマ大統領が今回会談を行った背景には、人権問題に関心があるとの姿勢を示すことで、選挙に向けて支持率を少しでも回復したい狙いもあるとみられる。