イラク連邦議会選、攻撃相次ぎ38人死亡
イラクで7日、連邦議会選挙の投票が行われた。駐留アメリカ軍の完全撤退に向けて、イラクの今後を占うものとなるが、選挙妨害を狙った攻撃も相次ぎ、少なくとも38人が死亡したという。
フセイン政権崩壊後、2回目となる連邦議会選挙は7日、イラク全土で投票が行われた。反政府勢力が投票妨害を狙った攻撃を事前に予告しており、厳戒態勢が敷かれたが、ロイター通信によると、迫撃砲や爆弾による攻撃で少なくとも38人が死亡した。
選挙戦は混戦となり、シーア派で現職のマリキ首相が率いる「法治国家連合」の過半数獲得は難しい見通し。新政権の枠組みは、スンニ派やクルド人勢力などを巻き込んだ連立交渉に委ねられる可能性が高いとみられている。
来年末までの駐留アメリカ軍の完全撤退に向け、治安を回復させ、自立した政権を樹立できるのか、イラクの今後が問われている。