中国首相「強制的な人民元切り上げに反対」
中国の国会にあたる全人代(全国人民代表大会)閉幕後、中国・温家宝首相は14日に記者会見を開き、アメリカなどが人民元の切り上げを求める圧力を強めていることに対し、「強制的な手段で切り上げを迫るやり方に反対する」と反論した。
中国は、ドルに対する人民元のレートを事実上固定する状態を続けていて、アメリカやヨーロッパを中心に、「切り上げ」を求める国際圧力が高まっている。
人民元相場について、温家宝首相は「過小評価はされていない」とした上で、「他国を批判し、強制的な手段を使って、為替相場の切り上げを迫るやり方に反対する」と反論した。
今後の元相場について温首相は、「合理的でバランスの取れた水準での基本的な安定を保つ」と述べ、相場の安定を最優先とする方針を強調した。