プリウス暴走問題、同型車で公開テスト実施
アメリカで先週、高速道路を走行中の「トヨタ自動車」の「プリウス」が暴走してブレーキが利かなかったと運転していた男性が主張している問題で、トヨタの現地法人が公開テストを行った。
カリフォルニア州サンディエゴで起きたプリウスの問題は、61歳の男性が高速道路で加速した直後、アクセルが戻らなくなって暴走し、ブレーキも利かず、警察の助けで停止したとされているもの。
広大な駐車場で行われた公開テストでは、問題が報告された同じタイプのプリウスを高速で走らせ、アクセルを踏んだままの状態でブレーキが利くかどうかなどが試された。また、メディアにも実際に体験する機会が提供され、NNNの取材団が行ったところ、アクセルを踏んだ状態でブレーキをかけると車が停止することが確認された。米国トヨタ販売広報のマイク・マイケルズ氏は「3月8日に起きたことの説明と今回の調査結果には、大きな矛盾があるとトヨタは考えている」と述べた。
また、アメリカ交通当局とトヨタは、この男性の車を使ってテストを行ったが、同じ現象は起きなかったという。
また、地元メディアはこれまでに、「この男性には多額の借金があり、自作自演だったのではないか」などと報じ、男性に疑惑の目が向けられている。
トヨタでは、最終的な調査結果に向けてさらに分析をすすめる方針。