プリウス急加速「ブレーキ踏んだ形跡なし」
「トヨタ自動車」の車が急加速して事故が起きたとされる問題で、アメリカ運輸当局は18日、「ブレーキを踏んだ形跡はなかった」との分析結果を明らかにした。
この問題は、ニューヨーク郊外で9日、トヨタの「プリウス」を運転していた女性が事故を起こし、警察に対し「ブレーキを踏んだが、車は加速し続けた」と証言したもの。このため、アメリカ運輸省の道路交通安全局とトヨタの技術者らが17日に検証を行った。その分析の結果、道路交通安全局は、車から取り出した衝突時のデータには「運転手がブレーキを踏んだ形跡はなかった」ことを明らかにした。一方、警察は「結論は時期尚早だ」として、引き続き捜査を行う方針。
プリウスをめぐっては、この事故の前日に、カリフォルニア州でブレーキが利かなくなったとして騒動となったが、検証実験では同じ現象は出ず、地元メディアは自作自演の可能性を指摘している。