岡田外相、米国防長官と普天間問題で協議

　アメリカを訪問中の岡田外相は日本時間２９日夜、ゲーツ国防長官と会談し、アメリカ軍普天間基地の移設問題について協議した。

　会談は、日本時間２９日午後１１時前から国防総省で約３０分にわたって行われた。国務省・キャンベル次官補も同席したという。会談で、岡田外相は基地機能の分散移転など日本政府の検討状況について説明したとみられる。アメリカ側は「日米合意の履行が最善」との立場を崩していないが、「日本政府の結論を待つ」としていて、ゲーツ長官は説明を聞くにとどめたとみられる。

　一方で、分散移転については、在日アメリカ軍などを管轄する太平洋軍トップのウィラード司令官が「航空部隊と地上部隊の共同作戦に支障が出る」と述べるなど、軍関係者から否定的な声が相次いでおり、移設先をめぐる協議は引き続き難航が予想される。