ロシア・モスクワの地下鉄で２９日に起きた連続自爆テロで、３８人が死亡、７２人がケガをした。メドベージェフ大統領は自ら現場を訪れ、テロと戦う強い決意を示した。

　この事件は、通勤ラッシュの時間帯を狙ってモスクワ中心部の地下鉄の駅２か所で相次いで自爆テロが起きたもの。ロイター通信によると、これまでに少なくとも３８人が死亡、７２人がケガをしている。

　ロシア連邦保安局によると、自爆犯はいずれも女。連邦保安局は、ロシアから独立を目指す北カフカス地方のイスラム武装勢力が事件に関与したとの見方を示している。

　こうした中、メドベージェフ大統領は事件当日に現場を訪れ、テロには屈しないとの強い決意を示した。テロの標的となった地下鉄は、ロシア政府の強い意向を受け、事件から約８時間後に再開された。

　捜査当局は、現場付近に、事件に関与した人物が自爆した女以外にもいたとみており、行方を追っている。