日米外相会談 日本政府の検討状況説明
主要8か国(G8)外相会合に出席するためカナダ入りした岡田外相は29日、アメリカ・クリントン国務長官との会談に臨んだ。
日米外相会談は29日、カナダの首都・オタワ郊外で行われた。会談で、岡田外相はアメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題をめぐる日本政府の検討状況を説明し、5月末までに決着させる方針を伝えたとみられる。
これに先立って岡田外相は、アメリカ・ワシントンでゲーツ国防長官と会談し、今後も普天間基地の移設問題の協議を継続することを確認した。ゲーツ長官は、会談で「沖縄の海兵隊は日米同盟にとって極めて重要」と強調し、「移設問題を早期に解決したい」と発言した。アメリカ政府は06年の日米合意の履行が最善との立場を崩しておらず、ゲーツ長官の今回の発言は「県外移設は受け入れられない」との立場を示唆したもの。
アメリカ政府の中から現行案以外を容認する声は上がっていない。日米の隔たりは大きく、今後の協議が難航することは避けられない情勢。