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山崎直子さん、元気な声で地上管制官と交信

2010年4月6日 8:32

 宇宙飛行士・山崎直子さんを乗せて日本時間5日夜にアメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられたスペースシャトル「ディスカバリー」は無事軌道に乗り、順調に飛行を続けている。山崎さんは早速、地上の管制官と交信し、元気な声だったという。

 山崎さんは、宇宙飛行士に選ばれてから今回の初飛行まで11年の年月がかかった。スペースシャトルでの打ち上げは、支えあってきた家族の念願でもあり、家族は5日、ケネディ宇宙センターで見守った。打ち上げ後、夫・大地さんは「妻にとっても、家族にとっても、たくさんの喜びや苦難がありましたが、ついにこの時が迎えられたことをとてもうれしく、そして誇りに思います」とコメントした。

 日本人女性で初めて94年にスペースシャトルに搭乗した宇宙飛行士・向井千秋さんは、山崎さんの両親のそばで打ち上げを見守った。向井さんは「(山崎さんは)11年間、一生懸命訓練して、この日を迎えようとしていたので、その門出にふさわしい打ち上げだと思う」と話した。

 また、JAXA(=宇宙航空研究開発機構)が会見を開き、「これでシャトルには日本人7人が乗り、12回にわたって搭乗した。しかし、シャトルが退役するのでこれが最後となった」と話した。

 山崎さんの飛行は約13日間で、地球への帰還は18日の予定。