ゴールドマン・サックスを訴追~SEC
アメリカ証券取引委員会(SEC)は16日、サブプライムローン(低所得者向け住宅ローン)に絡む金融商品について、重要な情報を開示せずに投資家に販売したとして、金融大手「ゴールドマン・サックス」を証券詐欺の疑いで訴追したと発表した。
訴えによると、ゴールドマン・サックスは07年にサブプライムローンを組み入れた有価証券を販売した際、証券の値下がりが予想されていたにもかかわらず、投資家に重要な情報を開示しなかった。このため、ゴールドマン・サックスが巨額の利益を得た一方で、投資家は10億ドル以上の損失を出したとみられている。訴追について、ゴールドマン・サックスは「全く根拠のないものであり、徹底的に戦う」としている。
訴追を受け、16日のアメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価終値は前日比125ドル91セント下落した。