普天間協議のキャンベル米国務次官補が帰国
アメリカ軍普天間基地(沖縄・宜野湾市)の移設問題などについて協議するため東京都を訪れていたキャンベル国務次官補が28日、ワシントンに戻った。「日本側から新たな提案は?」との記者団の質問に対し、「申し訳ないが、今、言えることは何もない」と話した。
キャンベル次官補は、都内で外務省・梅本北米局長らと協議を行った。普天間問題について、日本政府が検討している沖縄・名護市辺野古沿岸部に移設するという現行案の修正や鹿児島・徳之島への移設について意見交換したとみられるが、「良い協議だった」と述べるにとどまった。
一方、アメリカ国務省・クローリー次官補は28日、日米合意の履行を最善とする立場に変わりがないことをあらためて指摘した上で、「日本政府は最終段階にはまだ達していない」と述べ、協議を続ける考えを示した。