英総選挙、野党・保守党が第1党の勢い
イギリスの総選挙は6日、投票が行われ、現在も開票作業が続いている。日本時間7日午前10時現在、13年ぶりの政権交代を目指す野党・保守党が優位に立ち、第1党の座をうかがう勢いだが、過半数獲得は難しい情勢となっている。
BBCテレビによると、これまでの獲得議席数は、キャメロン党首率いる野党・保守党が15議席、与党・労働党が31議席、自由民主党が4議席となっている。しかし、出口調査の結果では、保守党が305議席、労働党は255議席となっていて、保守党が第1党の座につく公算が大きくなっている。
苦戦している労働党のブラウン首相は、自身の当選を受けて会見し、「結果はまだわからないが、私の使命は自分の役割を果たすことだ。皆さんをがっかりさせることはありません」と述べて、政権維持への執念ともとれるコメントをしている。
しかし、保守党も出口調査では過半数の326議席には届いておらず、戦後では過去に1度しかない「ハングパーラメント」、つまりどの政党も過半数に達しない「中ぶらりんの議会」となる可能性が出ている。その場合は保守党単独の少数与党政権となるのか、あるいは労働党などが連立を模索するのかが次の焦点となる。