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保守党が第一党、過半数に届かず 英総選挙

2010年5月8日 2:23

 6日に行われたイギリスの総選挙は、最大野党・保守党が与党・労働党を破って第一党となった。しかし、保守党は過半数を獲得できず、第三党・自由民主党との連立を模索しており、二大政党政治が長く続くイギリスとしては異例の事態となっている。

 BBC(=イギリス放送協会)によると、日本時間7日深夜に開票作業は終了し、保守党が306議席を獲得、これに労働党が258議席、自由民主党が57議席と続いている。しかし、保守党は単独で過半数の326議席を獲得できていない。労働党と自由民主党が連立を組むことになれば、保守党の議席数を上回ることになる。

 保守党のキャメロン党首は「労働党政権の継続はあり得ない」と強調した上で、自由民主党と連立に向けた会談を行う予定。キャメロン党首は「もし連立が成立しなくても、少数与党でも政権を担う」とも述べ、何とかして13年ぶりの政権奪還を実現させたい意向を示している。

 一方、大きく議席を減らした労働党のブラウン首相は「自由民主党が保守党と組まない場合は、自分たちが自由民主党との連立を話し合う」と、あくまで政権にとどまる意向を示しており、選挙後の政権の行方はいまだ流動的となっている。